中国新聞


新入生増 教室足りない
東広島・三永小でもプレハブ建設


 ■急きょ「補正」で対応

 東広島市西条町下三永の三永小は新年度から、新入生の増加に伴い一年生クラスが二クラスになる。同小には空き教室がなく、市はプレハブ教室の建設費を補正予算案に盛り込み、八日の本会議で可決後、月内には工事を終える。市内の小・中学校ではプレハブ教室の建設が相次いでおり、市教委は対応に追われている。(治徳貴子)

 同小の学区はここ数年、JR新幹線東広島駅前の土地区画整理事業でマンションやアパートが増え、人口が急増している。学校教育法で一クラス四十人以下と定めているのに対し、新入生が四十一人に上ることが今年に入って判明。クラスを二十一人と二十人に分けなければならず、急きょ補正予算を組んだ。

 プレハブ教室は約八十平方メートル。校舎西側の駐車場に建て、校舎と通路でつなぐ。教室は中学年が使う予定でいる。

 同小の児童数は現在百六十五人。市教委によると、十年後には児童数がさらに約三百人増える見込みで、今後も対策が必要となる。

 市内では、西条小(約八百七十人)と八本松小(約九百四十人)が二〇〇四年度からプレハブ教室を使用。西条中(約七百二十人)も新年度から利用する。市教委は「今後十年は市中心部の児童数が増える。財政的に余裕はないが、学校生活に支障を来さないよう、しっかり対応したい」としている。

(2006.3.8)


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