中国新聞


教員志望学生が現場支援
広島市教委 市内7大学と協定


 ■小中高・幼稚園の活性化へ

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学生による学校支援の協定書に調印する岡本教育長(左から4人目)と各大学の学長

 広島市内の7大学と市教委は10日、大学生を市立の小中高校や幼稚園に派遣し、教育活動を支援する協定書に調印した。市教委が進める学校活性化のための外部人材積極活用の一環。原則として教員志望の学生を受け入れて資質や指導力の向上を図り、将来の教師育成にも期待している。(宮崎智三)

 調印式には、岡本茂信教育長や県立広島大(南区)の赤岡功学長らが出席。岡本教育長が「学習上のつまずき解消や意欲向上のため、きめ細かな学習支援・相談を充実させたい」と趣旨を説明。今後も参加大学を増やす意向を示した。

 調印を受けて、各学校・幼稚園は、どんな教育活動を支援してほしいか、市教委を通して原則五人まで大学に募集。受け入れる学生を面接して決める。早ければ五月から、授業や担任のサポートや教材作成、放課後の学習相談、図書読み聞かせ、部活動の手伝いなどを受け持ってもらう。

 学校・園は、受け入れ担当教諭を決め、学生の指導にあたる。学生にとっても、通常の教育実習では不可能な継続的で計画的な支援や、教師のさまざまな日常業務が体験できるメリットがある。単位認定など講義の一環としても位置付ける。

 市教委によると、複数の大学と協定を結び、教育支援で学生を受け入れるのは全国でも珍しいという。

 他の調印大学は、エリザベト音大(中区)▽比治山大・短大部(東区)▽広島国際学院大(安芸区)▽修道大(安佐南区)▽女学院大(東区)▽市立大(安佐南区)。

(2006.3.11)


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