中国新聞


保育園定員95人増
井原市内 待機児童解消へ来春までに 


井原市内の保育園の定員総数が、来年四月までに現在より九十五人増え六百九十人になる。今年四月に民間保育園が新たに開園。来年四月には市立保育園一カ所を建て替え、定員を増やす。市は年々高まる保育需要に対応し、待機児童解消を目指す。(小畑浩)

 四月一日に上出部町四季が丘に新設されるのは定員六十人の「せいび四季が丘保育園」。社会福祉法人セイビ福祉会(高屋町、土肥毅一理事長)が運営する。

 市が無償貸与する敷地二千六百平方メートルに、鉄骨平屋四百二十平方メートルの園舎を建設。整備費約一億円のうち市が三千百五十万円を補助した。生後三カ月以上を対象に預かり、午後七時までの延長保育や一時保育も行う。

 西江原町では市が新年度、老朽化した甲南保育園と西江原幼稚園、西江原公民館の複合施設を建設し、来年四月にオープンさせる。保育園の定員は現在の五十五人から九十人に増やし、新たにゼロ歳児保育、延長保育も行う方針だ。

 敷地は三千百七十平方メートル、建物は鉄骨二階建て延べ二千平方メートル。一階が保育園と幼稚園、二階が公民館となる。幼保一体の教育、園庭や職員室、遊戯室の共有、公民館との連携なども検討し、地域が一体となった子育てのモデル施設を目指す。総事業費は六億三千二百万円。

 市内の保育園は現在、市立二、私立六の計八園ある。総定員五百九十五人に対し二割多い七百十二人を受け入れ、さらに待機児童が三十七人いる。

 市社会福祉事務所は「少子化にもかかわらず入園希望者は年々増えており、今回の定員増でも十分ではない。特に、まだ保育園がない美星地区が課題」としている。

(2006.3.15)


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