中国新聞


子ども守る大人 マークに
広島市「十万人構想」シンボル決まる


 ▽大学院生の林さんデザイン メンバーの上着に使用

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見守り活動のシンボルマークが入ったジャンパー。右はデザインした林さん

 広島市は二十三日、「子どもの見守り活動十万人構想」のシンボルマークを公表した。ハートが象徴する子どもを大人が守っているデザインに、「みんなで守ろう 子どもの安全」という文字を配している。通学路を巡回して登下校の安全を確保する町内会など地域団体のメンバーら三万人が着るジャンパーの背中と左胸に掲げる。(宮崎智三)

 市立大大学院博士前期課程一年の林浩史さん(24)がデザインした。市立大の学生ら約四十点のアイデアから、分かりやすさなどが評価された。同日、秋葉忠利市長から感謝状が贈られ、「自分が手がけたマークで、犠牲になる子どもが一人でも減らせればうれしい」と喜んでいた。

 マークの色は、ジャンパーの色に応じて変える。市は今後、民間企業や各種団体、大学などに百枚単位でジャンパーの寄贈を求めていく。シンボルマークがあれば、企業名や宣伝広告を入れることを認めており、すでに銀行や建設関連団体などが協力する意向を示している、という。

 さらに、企業などにも市職員と同様、社員らが通勤時や業務活動時に、そろいの腕章をしたり、ステッカーを車やバイクに張ったりして、見守り活動に参加するよう呼び掛ける。

(2006.3.24)


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