中国新聞


駅型保育 継続かなう
広島市五日市駅前 4月1日施設開設


Photo
オープンに向け、飾り付けなどの準備をする保育士

 広島市佐伯区のJR五日市駅前に一日、二十四時間保育をする認可外施設「プティット五日市ルーム」ができる。近くの保育園が三月末で閉園したのを受け、保護者の要望で開設し、保護者が立地選びなどにもかかわった。全国で二十五施設を運営するプティット(宇部市)は「会社と保護者が一緒に準備した初のケース。協力して保育を充実させたい」と話している。

 五日市駅北口から約五百メートル西のマンション一階を改装。約百三十平方メートルで保育士は九人。定員三十五人で、当面は三月末に閉園した「駅前ひまわり保育園」のゼロ歳〜五歳児十人を受け入れる。

 同保育園は、通勤者に利用しやすく、市内では珍しい休日保育もしていた。閉園が決まった後の昨年十二月中旬、休日も含めて長時間、保育する施設の開設を保護者が要望し準備が始まった。

 保護者も協力。同駅周辺の空き店舗などの物件や、一帯を営業エリアとする給食センターに関する情報も伝え、使わなくなったベビーカーなども譲った。通常、半年は必要な準備期間が約三カ月に短縮できた。

 初めの三カ月間は毎日午前七時〜午後十時まで保育する。ニーズも踏まえながら徐々に時間を延長する考え。

 ひまわり保育園からプティットに長男(3)を転園させる佐伯区の団体職員岡崎佳恵さん(36)は「本当にありがたい。運営も協力してもり立てたい」と話す。五日市ルームの福田美代子所長(57)は「困っている母親の希望に応えられる運営をしたい」と意気込む。同ルームTel082(943)8889。(小川満久)

(2006.4.1)


子育てのページTOPへ