中国新聞


福山でネット安全利用 出前講座
有害サイト閲覧防止など


 総務省などが全国で展開する出前講座「e―ネットキャラバン」で県内最初の講座が十九日、福山市伊勢丘の市東部市民センターであった。子どもたちの安心、安全なインターネット利用を目指し、教職員や保護者らがネット犯罪の手口や対処法などを聴いた。

 市内の小、中学校の教諭や市民ら約百三十人が参加。総務省データ通信課の村山卓課長補佐と独立行政法人メディア教育開発センターの堀田竜也助教授が、それぞれ約一時間講演した。

 村山課長補佐は「専用のソフトを使えば、子どもたちが有害なサイトを閲覧するのを防止できる」などと指摘。堀田助教授は「子どもたちへのメディア教育は重要なのに、学校の指導教科に組み込まれていない。カリキュラムを作り指導するべきだ」と提起した。

 e―ネットキャラバンは、総務省が電気通信などの業界団体、文部科学省と合同で進める事業。学校やPTAなどから申し込みを受け、講師を派遣する。講師は専門の講習を受けた総務省職員や通信事業者で、現在約四百人が登録。同省は年間千講座の開催を目指している。中国総合通信局Tel082(222)3377。(畑山尚史)

(2006.4.20)


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