中国新聞


尾道市の子育て情報携帯メール
登録 半年で6倍に


 子育てや不審者に関する情報を携帯メールで提供する尾道市の「Kids情報送信サービス」の登録会員数が、開始当初の六倍を記録するなど順調に伸びている。広島県東部では初めての試みで、試行半年を経た本年度は本格運用に乗り出す。

 昨年十月に市が始めたサービスは、県の外郭団体「ひろしまこども夢財団」と提携。十二歳以下の子どもを持つ保護者や民生・児童委員らを対象に、集団風邪の発生や保育所の園庭開放などの情報を送信している。四月末までの情報件数は県警の不審者情報九件と合わせ七十八件になった。

 四月末現在の登録会員数は八百十二人で、スタート当初の百三十三人に比べると六倍増。市は、昨年十一月に広島市安芸区で起きた小一女児殺害事件をきっかけに保護者らの関心が高まったことに加え、合併により市域が広がったために急増したとみている。

 登録会員を子どもの年齢別でみると、未就学児を持つ層が46・7%と最も多く半数近くを占める。次いで小学低学年(29・8%)、小学高学年(19・1%)、ゼロ歳児(4・4%)と続く。

 市子育て支援課は「小学校単位での情報提供も可能なので速報性を生かし、より地域に密着したきめ細かな情報を提供していきたい」と話す。入会は、http://www.yumezaidan.or.jp/k/にアクセスして申し込む。(坂井幸)

(2006.5.9)


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