中国新聞


虐待 重要ケース30件
広島市 児童相談所360件抱える


 広島市西区の幼児虐待死事件を受け、市児童相談所は十九日の市議会厚生委員会で、一日現在かかわっている虐待事例が三百六十件あることを明らかにした。このうち三十件は保護者が接触を拒否するなどの「重要ケース」に当たるという。

 今後の対応について相談所は、管理職による事例点検と援助方針の見直しを実施。児童の安全確認を徹底するとともに、虐待が断続的に続くような事例をリストアップし、担当者全員での情報共有と対応を確認した。梶原伸之社会局子育て支援担当局長は「一時保護を的確に判断し、子どもの命を第一に考えたい」と強調した。(岡田浩平)

(2006.5.20)


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