中国新聞


子ども110番支援へHP
広島県 「家」掲載や活動紹介


広島県が開設した「子ども110番の家お助けサイト」

 子どもが事件に巻き込まれそうな時などに助けを求める「子ども一一〇番」の活動を支援しようと、広島県は専用のホームページ(HP)を設けた。地域で子どもを守る環境づくりの一環。子ども一一〇番にテーマを限定したHPは全国でも珍しい試みという。

 県内には一月末時点で、地域の防犯組合などに登録した一般家庭や病院など一一〇番の家が約三万八千個所、公用車やごみ収集車など一一〇番の車が約一万五千台ある。ただ、看板を付けたまま空き家になったり、昼間に留守がちだったりする事例もあり、あらためて活動を盛んにしようとHPを企画した。

 HPには「子どもたちとのコミュニケーションを大切に」「いつでも対応できるように」など、県警がまとめたマニュアルを掲載。市町ごとの一一〇番の家や車の数、子ども一一〇番の活動に参加したい時の市町の連絡先を情報発信している。

 一九九四年に岐阜県羽島市で起きた女児殺害事件を契機に、同市で九六年に始まったとされる活動の歴史も紹介。県内では九七年に旧上下町(現府中市)から始まり、各地に広がった。今後は、具体的な活動事例の情報を週一回程度更新しながら紹介していく。

 子ども一一〇番をめぐっては、県警が二月に初の連絡会議を開くなど、地域ごとにばらつきのある活動実態の把握や連携の動きが進む。県子どもの犯罪被害防止対策プロジェクトチームは「子どもや保護者らに重要性を再認識してもらい、活動を充実させたい」としている。(村田拓也)

 アドレスはhttp://www.pref.hiroshima.jp/cspt/110/

(2006.5.24)


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