中国新聞


区役所に育児情報交換の場
広島市佐伯区、住民や医師らが運営


 ■スタッフ常駐 絵本・ベッドも

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「おやこっこさえき」で親子同士の交流を楽しむ来場者ら(広島市佐伯区の同区役所別館)

 就学前の乳幼児と保護者のための常設フリースペース「おやこっこさえき」が二十九日、広島市佐伯区海老園の同区役所別館にオープンした。子育て中の保護者の気軽な情報交換や親睦(しんぼく)の場として、住民や佐伯区医師会などでつくる運営協議会がサポート。初日は七十七組の親子が来場した。

 スペースは会議室を改装した百十二平方メートル。ボランティアスタッフ三人が常駐する。おもちゃや絵本のほか、授乳やおむつ替えができるベッドも用意してある。子どもたちを遊ばせるマット敷きのコーナーもある。

 第一〜四水曜日は、看護師や栄養士、保健師が育児の悩みや食事、健康状態などの質問を順番に受ける定例の相談日としている。

 核家族化や少子化が進む中、育児を相談する相手が身近にいない親を支援しようと計画が浮上。民生委員や区医師会、県看護協会広島西支部などが昨秋に運営協議会をつくり、準備してきた。

 長男の英佑君(1)と訪れた同区の主婦柿木珠希さん(30)は「母親同士やボランティアの方と子育ての情報交換ができればありがたい」と話していた。

 利用は土日曜、祝日以外の午前十時から午後三時まで。同区保健福祉課Tel082(943)9733。(上木崇達)

(2006.5.30)


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