中国新聞


防犯ミニコミ誌創刊
広島市東区 地域で情報共有へ


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防犯の情報共有に役立ててもらうため、東区が創刊した「子ども安全通信」

 子どもを犯罪から守るための情報を共有しようと広島市の東区役所が、区内の防犯活動や学校情報などをまとめたミニコミ誌「東区子ども安全通信」を創刊した。職員が学校や地域に出向いて集めた情報を基に編集。今月から東区の公民館や学校で無料配布している。

 A4判四ページ。創刊号は、強盗事件を想定して緊急集団下校の訓練をした矢賀小学校の取り組みや、地域パトロールで活動する安全指導員の声などを紹介した。

 学校にも情報提供の協力を要請。下校時間帯が変わる試験期間中や行事日程を紹介し、地域の住民が子どもらの見守りに参加できるよう工夫した。市内の不審者情報なども公開している。

 昨年十一月に起きた安芸区の小一女児殺害など、子どもが犠牲となる事件が全国的に相次ぐ中、地域で情報を共有し、犯罪を抑えるのが創刊の狙い。今後、年五回発行し、住民ボランティアや保護者からの投稿も受けることにしている。

 創刊号は二千五百部を印刷した。編集した区政振興課は「これまで学校行事などは、保護者以外に知らされなかった。地域で子どもを守るための情報共有の基盤にしたい」としている。同振興課Tel082(568)7705。(和多正憲)

(2006.6.6)


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