中国新聞


鳥取県教委 県立高の学区制、来春全廃


 鳥取県教委は来春の県立全日制普通科高校の入学試験から、現在の東部、中部、西部の三学区制を全廃し、全県一区とする。中学生の進路選択の幅を広げるのが狙い。

 県立高でも、総合学科を持つ高校や商業、工業高などでは既に学区制を廃止していたが、全日制の普通科十校では三学区制を残していた。しかし普通科も行事やカリキュラムなどを含めて各高校の特色が多様になり、中学生の希望する進学先を尊重することにした。

 市町村合併により、市町村数が三十九から十九へと激減した県は現在、三つの学区の境界となる旧市町村に、隣地区への進学も可能とする例外規定を設けている。学区の全廃は、例外規定が現行市町村の一体感を阻害するという意見も踏まえた結論として打ち出したという。(土井誠一)

(2006.6.8)


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