中国新聞


工事現場も「子ども110番」
太田川事務所 まず廿日市の4ヵ所


 ■看板設置 保護や通報

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「子ども110番の砂防工事現場」を知らせるため看板や作業員の衣服に着けるロゴマーク

 国土交通省太田川河川事務所は、通学路や遊び場に近い砂防ダムの工事現場などを「子ども一一〇番の砂防工事現場」とし、緊急時に子どもたちが駆け込める拠点にする。現在、工事が進む廿日市市の宮園・四季が丘地区の計四カ所を最初に指定し、徐々に広げていく。

 河川事務所が発注する砂防ダムの建設現場のうち、昼間の作業現場を対象に今月末からの実施を予定している。工事現場には看板を設置。作業員やガードマンはワッペンや腕章を着け、子どもの保護や警察への通報に当たる。警察署や小中学校など地域へも指定を知らせ、連携を図る。

 今後、広島市安佐南区相田地区などにも拡大する予定。太田川河川事務所の森田耕司工務第二課長は「ワッペンを着けた作業員らがいることで事件の未然防止にもつながれば」と期待している。

 工事現場の「子ども一一〇番」は中国整備局管内の国道、河川事務所が今年から順次導入している。砂防工事現場では初めて。(伊東雅之)

(2006.6.24)


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