中国新聞


少子高齢化にも対応
広島県、男女共同参画第2次計画


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広島県がまとめた第2次男女共同参画基本計画の冊子

 広島県は、職場や家庭における男女共同参画や、配偶者らへの暴力(DV)根絶への取り組みを進めるため、第二次県男女共同参画基本計画(二〇〇六〜一〇年度)をまとめた。第一次計画(〇三―〇五年度)をベースに、急激な少子高齢化の進展やDVの深刻化などへの対処を盛り込んだほか、〇五年四月施行の「次世代育成支援対策推進法」にも対応したとしている。

 計画は一次に続き「環境づくり」「人づくり」「安心づくり」を三本柱にした。「環境づくり」では、次世代育成支援対策推進法に基づき、職場での取り組みを重視。事業主に対し、育児・介護休業の取得などを盛り込んだ行動計画策定の促進▽育児・介護休業などからの職場復帰者への支援の充実―などを盛り込んだ。

 「人づくり」は、家庭教育への父親の参加を促す取り組みを進める市町への支援▽中・高校生の職場体験の充実による早期の職業意識づくり―などを掲げた。「安心づくり」では、民間団体との協働によるDV被害者の自立支援▽防災・災害復興現場への女性参画の促進―を新たに盛り込んだ。

 二十六項目で、数値目標も掲げた。事業主による行動計画策定率は中小企業で25%(〇五年度で3・3%)▽県の審議会での女性の占める割合30%(同24%)▽地域子育て支援センターの実施施設百四カ所(同七十七カ所)―などとした。

 県は計画をまとめた冊子「いっしょにあした創(づく)り」の概要版を一万部作製。希望者に無料配布するほか、計画の全文を県のホームページに掲載している。人権・男女共同参画室Tel082(513)2746。(守田靖)

(2006.7.25)


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