中国新聞


「家事参画度」を家族がチェック
広島市、関連部局の男性127人


 半年実施 市長・助役も

 家事の役割分担を探るため、若手に交じってトップも挑戦―。広島市は八月、男性職員一人一人が料理や清掃など分担を決めた上で結果や自己評価をチェック表に記入してもらい、家族の意見を添えて提出する取り組みを始める。市長や助役にも参加を求め、男女共同参画の施策に生かす。

 幹部でつくる市男女共同参画推進本部(本部長・秋葉忠利市長)の三十五人と市民局の職員計百二十七人が対象。まず家族と話し合って担当する家事を決め、「よくできた」から「できなかった」まで毎日、目標達成度を四段階で評価する。

 一週間ごとに提出されるチェック表を市男女共同参画室が集計、分析する。押しつけがましい態度に妻が不快感を覚えたり、おざなりな仕事ぶりで逆に家事を増やす事態も考えられ、「実効性を高めるため、家族の意見を求めた」(同参画室)という。

 二十、三十歳代の職員からは「われわれはふだんから実践している。むしろ幹部が心配」と中高年層を思いやる声も。「多忙を言い訳にせず、しっかり取り組んで」「最初から大きな目標は立てない方がいい」などエールや助言も聞かれる。

 来年一月末まで六カ月間続け、施策立案に生かす。家事をうまくこなすための創意工夫についても定期的に提出を求め、参考事例はホームページなどで紹介する。(林仁志)

(2006.7.27)


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