中国新聞


福山学園が小学校計画
08年春 定員60人


 福山市大門町の銀河学院中・高を運営する福山学園(門田峻徳理事長)が、二〇〇八年春に小学校を開校する準備を進めていることが九日、分かった。現在の中・高の敷地内に新校舎を建て、一学年の定員は六十人にする計画。同小の開校で市内の私立小は三校となり、既設校には定員増を図る動きもある。(野崎建一郎)

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倉庫を移設するなどして福山学園が準備を進める小学校の建設予定地

 計画では、小学校は一学級三十人で、一学年二クラス。教育課程などは決まっていないが、生活習慣や家庭教育を重視する教育理念を掲げる予定でいる。校舎は鉄筋四階建てを新築し、体育館やグラウンドは中・高と共用する。小学校の名前は今後、決める。

 同学園は九月、教職員の体制や教育課程を策定する設置準備室を本格的に発足させる予定。室長には、六月末まで八年間にわたって市教委教育長を務めた福万建策氏(62)を迎える。

 県私立学校審議会に学校新設を申請し、〇七年夏ごろから児童募集を始める見通し。〇八年春に一年生六十人で開校する予定でいる。

 少子化が進む中で小学校新設に踏み切る理由について、門田理事長は「人口が減る環境では、より人材づくりが大切になる。中、高生より年少の段階から人材育成にチャレンジしたいと考えた」と説明している。

 広島県私学振興室によると、福山市内の私立小は現在、福山暁の星と英数学館の二校。私立中・高校は銀河学院のほか、福山暁の星女子、英数学館、盈進、近畿大付属福山の四校がある。うち英数学館は小学校の一学年定員を、今の三十人から六十人に倍増する検討に入っている。

(2006.8.10)


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