中国新聞


廃園改築 保育所に
福山市・旧神辺町の合併事業 08年度にも


 遊休施設を有効活用

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来年3月末で廃園する神辺幼稚園。跡地には神辺保育所が移転する

 福山市は十七日までに、来年三月末で廃園する市立神辺幼稚園(神辺町川南)の施設を活用し、二〇〇八年度にも市立神辺保育所(同)を移転、改築する計画をまとめた。市と旧神辺町との合併建設計画に盛り込んだ事業で、遊休施設の有効活用にもつなげる。

 神辺幼稚園は神辺小に隣接し、園舎は築四十年と老朽化している。市の計画では〇七年度に施設を改築、〇八年度にも神辺保育所を移転して開所する。本年度は、設計委託費五百六十万円を当初予算に盛り込んでいる。

 少子化の影響などで同幼稚園の入園者数は二〇〇〇年度から減り続け、〇五年度は二十人を割った。旧神辺町は昨年九月、効果的な集団幼児教育が難しいとして休園の方針を打ち出した。四月から休園中で、今月初めに市が廃園を決めた。

 一方、神辺保育所は現在、同幼稚園の西約五百メートルの民有地を賃借し、施設は築三十年を超える。現在、定員六十人を満たすなど保護者ニーズは高く、現在地近くへの移転改築で利便性の向上を図る。

 市は昨年六月、ニーズなどに基づく幼稚園、保育所の再編計画を策定。今回の神辺保育所の移転、改築計画もその一環となる。(小島正和)

(2006.8.18)


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