中国新聞


大学進学率 半数超す
06年度岡山県内 学校基本調査


50.8% 全国15位

グラフ

 今春に岡山県内の高校を卒業した生徒のうち大学や短大に進学した割合は50・8%に上ったことが、県の学校基本調査(速報)で分かった。一九五〇年の調査開始以来、過半数に達したのは初めて。前年に比べ1・0ポイントアップし、全国平均の49・3%を1・5ポイント上回った。(加納優)

 卒業者一万九千六百五十七人のうち、大学・短大に進んだのは九千九百八十六人だった。進学率は〇四年から三年連続で過去最高を更新した。

 都道府県別では京都府(一位)や広島県(五位)などに続き、十五位だった。専門学校や予備校に進んだ割合は前年比1・2ポイント減の21・3%。就職率は同1・3ポイント増の21・2%で、五年ぶりに20%台に乗った。

 県教委は進学率のアップについて「生徒の進学意識の高まりに加え、少子化の傾向に対し大学等の定員の減少率が緩やかである現状が影響しているのではないか」と分析している。

 また〇五年度に学校を三十日以上、長期欠席した児童・生徒数は、小学校が前年度比二十四人減の千三百三十五人、中学校は同五十人減の二千四百一人で、全体数に占める割合もそれぞれ減少した。

 この中で、病気などの理由を除いた「不登校」は小学校が四百六十九人で全児童の0・41%、中学校は千七百三十七人で全生徒の3・04%だった。いずれも前年度から減ったものの、全体数に占める割合は全国平均をそれぞれ0・09ポイント、0・29ポイント上回っている。

(2006.8.20)


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