中国新聞


広島大付属2校、中学入試抽選やめます
来春 不公平感を解消


 広島大は二〇〇七年度入試から、付属中(広島市南区)と付属福山中(福山市)の抽選制度を廃止する。受験生が試験で優秀な成績を取っても、抽選で落ちる不公平感をなくすのが狙い。

 両校は幅広い学力の生徒を集めるため、学力検査で定員の二、三倍程度を一次合格者とした上で、くじによる抽選を長年実施してきた。

 来年度は抽選をやめる代わりに、付属中は出願時に志望理由書を出してもらい進学意欲をみるほか、国語と算数の配点比率を高める。福山中は、試験科目に作文を加える。東雲中(南区)と三原中(三原市)の抽選制度は続ける。

 全国の国立大学ではここ数年、抽選制度の廃止が進んでおり、中国地方では岡山大付属中(岡山市)が本年度入試から抽選制度を廃止している。(藤原直樹)

(2006.8.24)


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