中国新聞


職場で託児 はぐくむ安心
事業所内託児所、廿日市の病院に完成


 ■広島県の次世代支援融資、適用第1号

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開所したばかりの託児所で遊ぶ子どもたち

 廿日市市陽光台のアマノ病院が一日、看護師など職員の子どもを預かる事業所内託児所を開所した。広島県が今年四月に設けた次世代育成支援資金の融資制度の適用第一号となる。

 患者用の駐車場の一部に、鉄骨二階建て(延べ百七十七平方メートル)を新築した。二十四時間体制で、ゼロ歳から六歳の子ども十二人を受け入れる。保育士は七人。この日は、幼児十一人がテープカットした。

 同病院は職員約百五十人のうち、多数を夜勤が伴う看護師など女性が占めている。これまで託児に利用してきた病棟の一角で障害児デイサービスを始めるため、託児所の新設を決めた。総事業費は四千二百七十万円。うち四千万円分は県からの融資を充てている。

 融資制度は、託児所や育児休業後の職場復帰支援などについて行動計画をつくった中堅、中小企業を対象に、県が運転、設備資金を低利で貸し付ける。(岡田浩一)

(2006.9.2)


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