中国新聞


教員OBが補習支援
出雲市で10月から


 出雲市は十月から、市内全四十九の市立小中学校に教員OBなど民間の学習支援者(チューター)を派遣、「読み・書き・計算」の補習授業をする「学習力パワーアップ事業」を始める。つまずきにより学習意欲の薄れた児童、生徒を支援するのが狙い。

 市教委発で全市一斉に補習授業を実施するのは島根県内初の試みで、四日開会した市議会定例会に二百万円の補正予算案を提出した。

 本年度は小学五、六年、中学一年の計百四十九クラスに、教員OBや教育学部の大学生らチューターを一人ずつ派遣。担任教諭とのチーム・ティーチング(T・T)で放課後一時間の補習授業を行う。原則として自由参加だが、保護者の要望などに応じて教諭らが参加を促すという。

 県や市の学力調査では中学一年で学力や学習意欲低下が顕著にみられる「中一プロブレム」も浮き彫りになったという。市教委は「T・Tで一人一人の理解度に応じたきめ細かい学習支援が期待できる」としている。(松本大典)

(2006.9.5)


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