中国新聞


来月16日に前倒し
隠岐病院出産再開


 島根県隠岐の島町の隠岐病院が、医師不足から院内出産への対応を中止した問題で、島根県は十一日、当初十一月に予定していた再開時期を十月十六日に前倒しすることを明らかにした。四月に断念して以降、約半年ぶりの再開となる。

 澄田信義知事がこの日の定例記者会見で発表した。県が五月、新たに医師を確保し、県立中央病院(出雲市)からの派遣で産婦人科医二人の常駐が可能となり、十一月の再開を発表。八月末、静岡県の産婦人科医が赴任し、十月末までの任期の間、外来診療を再開したのを受け、澄田知事が出産再開を前倒しするよう県立中央病院に検討を指示していた。

 隠岐病院を運営する隠岐広域連合長の松田和久隠岐の島町長は「当初の予定より早く出産が再開でき、島民にも安心していただけ、大変うれしい」とのコメントを出した。

 隠岐病院によると、今月八日現在、十月末までの出産予定者七十一人のうち、五十九人の妊婦が島外に渡り、五十三人が出産している。(城戸収)

(2006.9.12)


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