中国新聞


子育て初心者 交流の輪
東広島の「赤ちゃん広場」好評


 ▽悩み相談や絵本読み聞かせ

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子どもと遊びながら、育児について相談し合う母親たち

 東広島市西条中央に今夏、一歳未満の子どもと親を対象にした子育てサークル「赤ちゃん広場」が誕生し、人気を集めている。一歳未満に限定したサークルは市内で珍しく、一人目を産んだばかりの「子育て初心者」の仲間づくりの場として、輪が広がっている。(小山顕)

 三ツ城小の一角にある社会教育施設「三ツ城コミュニティハウス」に月一回、二十組前後の親子が集まる。約一時間半、おもちゃで遊んだり、絵本を読み聞かせるほか、母親同士が気軽に育児の悩みを相談し合い、連絡先も教え合う。

 赤ちゃん広場が開設されたのは六月。同ハウスで三歳までの幼児と親を対象に月二回開いている「子育て広場バナナ」のスタッフが中心となって設立した。

 バナナ代表の寺尾憲子さん(59)=西条中央=は「二、三歳児を持つ親は公園などで友人をつくれるが、子育て経験の浅い人は仲間が少ないだけに、一歳未満を対象にした場をつくりたかった」と設立の動機を話す。市内には転勤してきたばかりの若い母親が多く、仲間づくりの場が求められているという。

 参加者の評判も上々だ。西条町寺家の主婦遠藤弘美さん(33)は「ここに来ると仲間の輪が広がるだけでなく、外出することでストレスの解消にもなる」と歓迎する。寺尾さんは「今後、ミニコンサートなども計画し、母親がほっとできる場になれば」と期待している。

(2006.9.26)


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