中国新聞


広島市で正答率向上
公立小中生 基礎・基本定着状況


 ▽中学英語は1ポイントダウン

 広島県教委などが県内の公立の小中学生を対象に六月実施した基礎・基本定着状況調査で、広島市の小中学校の正答率の平均が、中学校英語を除く科目で向上したことが分かった。県平均を軒並み下回ったが、その差はすべての科目で縮まった。

 調査は六月十三日、小学五年と中学二年を対象に実施。正答率は「おおむね正解」も含めて算出した。市内の平均正答率は、小五の国語が78%、算数が79%。中二の国語が81%、数学が71%、英語が75%だった。

 前年度と比べて、英語が約1ポイント下がった以外は、調査を始めた二〇〇二年度からの過去五年間で、いずれも最高の結果となった。特に国語は中学二年で10ポイント近く、小学五年で約4ポイントと前年度を大きく上回った。前年度に2・5―1・0ポイントあった科目ごとの県平均との差は、1・4―0・2ポイントに縮まった。

 一方、正答率が30%を下回る児童・生徒の割合は各教科ともわずかに改善されたが、中二数学では7%を数え、課題を残した。市教委指導一課は「基礎学力の定着は進んでいる」と評価しており、分析結果をまとめ今後の学習指導に反映させる。(鴻池尚)

(2006.10.4)


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