中国新聞


保育園給食 工夫広めたい
井笠保健所 健康レシピを冊子に


 芋ピザ・きんぴらバーグ…総菜店に製造提案も

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野菜を使った保育園の人気メニューを審査、試食する栄養士や主婦たち

 保育園の給食で人気の野菜料理を地域に広めようと、笠岡市の県井笠保健所が「子どもおすすめメニュー」づくりを進めている。レシピ集を作るだけでなく、地域の総菜店に製造、販売を依頼して普及を図るユニークな試みだ。(杉本喜信)

 メニュー審査会がこのほど市保健センターであり、「芋ピザ」「きんぴらバーグ」「大根のべっこう煮」「キャベツミンチ」など工夫を凝らしたおかず二十二品が並んだ。保健所の呼び掛けに井笠地域の三十四園がそれぞれのレシピを寄せ、栄養士や主婦ら二十人が試作。調理の手軽さや味を検討し、総菜としての人気度を予測した。

 料理はどれも「彩りがいい」「大人にもおいしい」などと好評。井笠保健所は二十二品すべての調理法を掲載した一般向け小冊子を作ることにした。管内の総菜店には、栄養バランスを保つメニューとして製造、販売を提案する。

 新メニュー普及は健康づくり事業の一つ。園児の栄養を考えて日々工夫している給食調理現場のアイデアを広めようと九月に着手した。家庭で料理する人が減る中、幅広く浸透を図るため総菜店に注目。各店舗や利用者にも栄養成分への関心を深めてもらう。

 来年二月には笠岡市で「子どもおすすめメニュー発表大会」を開き、特に好評な料理を振る舞う。

(2006.10.27)


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