中国新聞


中学でも英会話積極的
東広島市西条小調査


 今後の授業に活用

グラフ「英語に対する意識の違い」

 英語授業に取り組む東広島市西条中央の西条小が卒業生に実施したアンケートで、中学進学後も英語による会話に積極的なことが分かった。一方、英語が苦手になった生徒は16%いた。同校は、調査結果を今後の授業に生かす。

 調査は七月、英語の授業を二年間受けて卒業した中学一年生百二人と、他の小学校出身の同級生二百七人に対して実施した。

 中学の英語学習で、西条小出身者は「はっきり伝わる声で話す」が88%、「動作を交えて伝える」が53%で、他校出身者を16―24ポイント上回った。「友達に積極的に話しかける」も、83%で14ポイント高かった。

 一方、「英語が話せるようになりたい」は88%で他校出身者を5ポイント下回り、「英語を使う仕事につきたい」も28%で1ポイント低かった。中学で英語が苦手になった人は16%。うち三分の二が「たくさん覚えなくてはならないから」と答え、中学での授業の難しさを挙げた。

 同校は二〇〇四年度から、国の研究開発学校として英語授業をしている。同校の祭田学研究主任は「小学校で培った会話の力が、中学でも生きている。今後も英語に興味を持てるような教材や指導方法を工夫したい」としている。(治徳貴子)

(2006.11.15)


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