中国新聞


尾道市立小中 いじめ28件
市教委4月以降まとめ 防止へ指導や助言


 尾道市教委は十二日、四月以降に市立小、中学校から計二十八件のいじめの報告を受けたことを明らかにした。解決への指導・助言をするとともに、各校に対応マニュアルなどを配布して未然防止を図るとしている。

 市教委学校教育課によると、十一日までに報告があったいじめの件数は小学校が七件、中学校は二十一件。内訳は、小学校は「言葉での脅しなど」が五件、「仲間外し」が一件、「暴力」が一件。中学校は「言葉での脅しなど」が十三件、「仲間外し」が五件、「暴力」が三件だった。

 二十八件の中で不登校などに至ったケースの有無については、市教委は公表していない。小、中学校とも一部で、解決に向けた取り組みを継続中という。また同級生に約一カ月のけがを負わせたとして、尾道署が十一月二十日、市内の中学三年男子三人を傷害容疑で逮捕したケースも、いじめに該当するとしている。

 市教委は全国でいじめを苦にした自殺が相次いだことを受け十一月初め、いじめ発見のチェックポイントや発生時の対応などをまとめた独自の研修資料を作製。全五十四校に配布した。同課は「今後も実態把握を続け、きめ細かな対策を指導する」としている。(田儀慶樹)

(2006.12.13)


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