中国新聞


食育推進に数値目標
山口県が基本計画骨子案


 朝食摂取率など12項目

 山口県は、食育推進基本計画の骨子案をまとめた。朝食の摂取率や県産の食材利用率など十二項目で数値目標を設定している。二〇〇七年度から五年間の指針となる計画で、来年三月末までの策定を目指す。(西山文男)

 数値目標では、朝食を毎日とる児童87%(〇五年度調査)を100%に、学校給食の県産食材利用率27%(同)を国の基準30%を大きく上回る50%にするなどとしている。

 成人では、身長と体重から肥満度を割り出す体格指数(BMI)について、肥満とされる指数25・0以上の割合を〇四年度の男性25・6%、女性16・5%から、いずれも15%以下に抑制する。

 また、基本方針として、食育の必要性やさまざまな取り組みを知ってもらう推進運動の展開、農山漁村との交流などを提示。学校や消費者、生産団体との連携が必要とした。

 県は今後、県民から意見を募ったうえで、学識経験者らの食育推進会議に示す。県健康増進課は「地産地消の取り組みなどを生かし、県らしい計画にしたい」としている。

(2006.12.16)


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