中国新聞


柳井市教委から 学校→保護者・ボランティア
不審者情報 市全域に防犯メール


 柳井市教委は二十一日から、市内の全小中学校十六校の保護者らを対象に、不審者の情報をメールで配信する。緊急性の高い情報を提供し、防犯に役立ててもらうのが狙い。市教委によるメール配信の取り組みは山口県内で初めてという。

 提供するのは、不審者の目撃と子どもらの被害情報。市教委学校教育課が、柳井署や保護者、防犯ボランティアらから得た情報を基に文章を作成。電子メールで全校に送信し、各校から保護者や防犯ボランティアの携帯電話のメールに送る仕組みになっている。

 受信希望者は、子どもの通う学校にメールアドレスを登録する。スタート時の登録者は約八百人で、全体の半数近いという。

 市教委は、市内すべての学校や保護者らが不審者情報を共有することで、犯罪の防止につながるとして、このシステムを導入した。学校教育課長の桑原真課長は「市内全域で不審者情報を把握できれば、広域的に子どもを守ることができる」と、効果に期待している。

 柳井署によると、同市で子どもが不審者に声を掛けられた事案は、昨年一件、今年六件あるという。(島田俊之)

(2006.12.21)


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