中国新聞


山口県・周東病院小児科休止
夜間診療所を開設へ


 ■09年春までに 1市3町が共同

 山口県厚生連周東総合病院(柳井市)の小児科が休止になる可能性が高まったのを受け、柳井圏域の医師会や行政などでつくる休日・夜間診療体制整備の作業部会は二十五日夜、柳井市で会合を開き、柳井市、平生、田布施、上関町が共同で、二〇〇九年四月までに夜間診療所を開設する方針を固めた。

 柳井市の中村栄司健康福祉部長が一市三町による開設の意向を説明し、医師会側の了承を得たという。来年度に行政と、柳井市、熊毛郡の両医師会などで検討委員会を設け、診療所の設置場所や体制などを話し合う。

 休日診療は現在、柳井市が開業医師の在宅当番制度、熊毛郡は平生町にある休日診療所で対応。将来は一本化し、夜間・休日診療所とする構想がある。

 周東総合病院は、山口大医学部(宇部市)からの小児科医師の派遣が難しくなり来春、小児科を休止する可能性が高い。当初は、周東総合病院内での、小児科も受診できる休日・夜間診療所の設置を検討したが、医療法は病院と切り離した施設整備を定めており、経費面などから困難と判断。医師会側が、行政に診療所の開設を要望していた。(島田俊之)

(2006.12.27)


子育てのページTOPへ