中国新聞


土曜・祝日も夜間小児救急
広島市の安佐市民病院


 2月目標に調整

 広島市は、安佐北区可部南の安佐市民病院で日曜夜に実施している小児科救急診療を、土曜と祝日にも拡大する方針を決めた。来年二月の実施を目標に調整している。安佐地区は小児科が少なく、住民から夜間救急充実を求める声が強かった。(岡田浩平)

 土曜と祝日の小児科救急診療は午後六時から十時まで一診察室で対応する。日曜は同じ受付時間で、二診察室で取り組む。医師は、安佐市民の小児科医五人に加え、市民病院(中区)からも応援を得る。看護師は救急外来部門の二十二人を二十四人に増員する。

 これに伴い一月一日付で正職員を二人採用。看護師の研修、配置換えなどに一定期間が必要なため、二月ごろからの実施になる、という。

 安佐市民病院は、二〇〇三年八月から日曜の小児科夜間救急診療を実施。〇五年度は一日平均約二十五人が訪れた。小児科医が少ない安佐地区では舟入病院(中区舟入幸町)まで通うケースが多く、地元住民らが小児科の夜間診療体制充実を求めていた。市議会も十九日の本会議で請願を採択している。

 病院事業局は市民病院の小児科医が確保でき、応援体制が整ったとして拡充を決めた。経理管理課は「利便性向上につながり、小児救急のニーズに応えたい」としている。

(2006.12.29)


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