中国新聞


インフルエンザ予防接種
幼児への一部助成検討
広島県神石高原町


 広島県神石高原町は、一歳から就学前までの幼児を対象に、インフルエンザ予防接種費の一部を助成する検討を始めた。若い世代の定住につなげる子育て支援策として、早ければ新年度から実施する。

 制度の詳細は今後詰めるが、導入済みの福山市を参考に、ほぼ同内容にするとみられる。福山市は県内の市町に先駆けて二〇〇五年十月から、年二回の接種を受けた一歳から就学前の幼児に対し、三千円を上限に助成。〇五年度は対象幼児の半数に相当する約一万二千人に支給した。

 同町が助成すれば福山市に次ぐ試みとなる。〇六年三月末現在、町内の一歳から就学前の幼児は約四百五十人。一人当たり上限三千円の助成とすると、最高約百三十五万円の支出となる。

 インフルエンザワクチンは任意接種のため、健康保険が適用されない。費用は医療機関ごとばらつきがあるが、一般に一回三千円程度という。県立神石三和病院(同町小畠)では一回三千五百六十円で行っている。

 牧野雄光町長は合併後二年を経過した町政の今後の方針として、暮らしに密着したサービスの向上を掲げる。牧野町長は「財政は厳しいが、町民の負担を軽減する施策をできるだけ打ち出していきたい」と話している。(小島正和)

(2007.1.5)


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