中国新聞


アトピー性皮膚炎 高校生3.5%
岡山県内罹患率、園児上回る


 岡山県内の高校生のアトピー性皮膚炎の罹患(りかん)率は3・5%で、全国平均の2・2%を大きく上回ったことが、文部科学省の二〇〇六年度学校保健統計調査(速報値)で分かった。一般に年齢が上がるにつれ罹患率は下がるが、県内では幼稚園児よりも高く、県教委は「原因が分からない」としている。

 アトピー性皮膚炎は今回から調査項目に加えた。全国平均の罹患率は幼稚園児が3・8%で最も高く、小学生3・6%、中学生2・8%、高校生2・2%だった。

 県内では高校生が3・5%と最高で、幼稚園児の2・8%だけでなく、小学生の2・5%、中学生の2・2%を上回った。年齢別でも高校二年が3・7%で最も高かった。県教委保健体育課は「アトピー性皮膚炎にはさまざまな要因がある。過去のデータもなく、原因や背景の分析は難しい」としている。

 また、ぜんそくの割合は幼稚園児と小学生が各2・3%で全国平均を下回ったが、中学生は3・3%、高校生は1・8%でわずかに上回った。身長は小学一年男子を除いて全国平均より低かった。(加納優)

(2007.1.11)


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