中国新聞


二学期制 教育見直す好機
導入の光市 教諭ら討論


■「行事の目的再考」「評価の伝達工夫」

 小中学校の二学期制をテーマとした「教育フォーラムイン光」が三日、光市島田の市民ホールであった。山口県内で唯一、公立小中学校全校で二学期制を導入している同市教委が主催。保護者や教員ら約四百人が聞き入った。(山瀬隆弘)

 シンポジウムでは、校長や教諭、保護者の代表、市教委課長ら六人がパネリストを務めた。室積小の上田保明校長が「学校行事の時期を変更すると同時に、その意義や目的も考え直した」と強調。大和中の杉山充教諭は「教科の成績は前後期の二回になったが、長期休業前にも評価が伝えられるよう通知表を改めた」と工夫を披露した。

 市小中学校PTA連合会の小田隆紹会長は「生活態度の細かな部分まで評価してもらえるようになった」と歓迎。保護者からは「学校行事について地域との話し合いを増やしてほしい」との注文も出た。「二学期制は学校と家庭、地域が教育を見直す好機となる」との意見で一致した。

 傍聴した小学教諭は「二学期制に不安を持つ保護者もあるが、夏休みを含めた学びの連続性は高まった」と話していた。

(2007.2.4)


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