中国新聞


小中一貫導入の府中市教委
カリキュラムまとめる


 つながり・異年齢交流・専門性

 二〇〇八年度から本格導入される府中市の小中一貫教育で、同市教委が試行期間と位置付ける〇七年度の教科カリキュラムが十三日、ほぼまとまった。同日、市内の小中学教諭や大学教授でつくるカリキュラム作成会議が意見交換を終えた。

 市教委によると、対象は国語、算数・数学、理科、社会、英語(小学校の英語活動を含む)の五教科。小学校から中学校へのつながり▽異年齢交流▽教科専門性の活用―を特色の柱に、小中学生の合同授業や中学教諭が小学校で教える「乗り入れ授業」を計画。英語では、各小学校で決めていた学習時間や内容を統一する。

 四月に市内の全小中学校の教職員に配布、五月中旬ごろから担当教諭に対し指導方法の研修を行う予定。音楽や体育などの残り四教科は、新年度に作成する。

 市教委教育推進課の池田哲哉課長は「より効果的に学力をつけていける内容にした。教員への指導を徹底し、小中一貫教育の本格導入につなげたい」としている。(松本恭治)

(2007.3.14)


子育てのページTOPへ