中国新聞


もったいない心 育てる絵本
三次市が幼児向けに2冊


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絵本に見入る十日市保育所の園児たち

 幼いころから環境意識を養おうと、三次市かいてき環境室が二冊の幼児向け絵本を作った。市内の保育所や図書館、子育てサークルなどに計百部を配布した。

 「もったいないのゴンスケおばけ」は、ダンゴムシやヤモリの目線で、空き缶をポイ捨てしたり、テレビをつけたまま寝たりする人間のもったいない行為を注意。「ルルちゃんは夢の中」では、新しい人形を次々と買ってもらうのではなく、洗ったり繕ったりして大事に使う方が人形も喜ぶよと、呼び掛けている。

 アマチュア絵本作家でもある市立図書館の行政豊彦係長(48)が物語を考え、市子育て支援局などと相談しながら幼児向けに描き上げた。

 読み聞かせに活用している同市の十日市保育所の玉岡ヒトミ所長は「ものを大事にする大切さがよく分かる。子どもたちが家で環境の話をして、大人にも関心を持ってもらえれば」と期待。聞き終わった園児たちは「歯磨きのときは、水を流しっぱなしにしない」「車からごみを捨てない」などと決意していた。(衣川圭)

(2007.3.29)


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