中国新聞


広島県内初の公立一貫校始動
呉中央小、91人入学


 広島県内の多くの公立小中学校で六日、入学式があった。呉市中心部に誕生した県内初となる公立の小中一貫教育校、呉中央小には九十一人が入学した。

 式では、保護者や住民ら約二百五十人が見守る中、新入生が六年生に手を引かれて入場。田中春樹校長が「皆さんは呉中央小初めての特別な一年生。学校を大好きになってください」とあいさつすると、新入生は大きな声で返事をした。

 児童代表で六年川岡杏子さん(11)が「新しい学校では中学生と一緒に運動会や発表会もする。分からないことがあったら聞いてください」と歓迎し、全員で新しい校歌を歌った。呉中央小は、隣接する二河小と五番町小の統合校。二河中から改称した呉中央中との二校が「呉中央学園」として、九年間を一体ととらえて教える一貫教育を進めていく。呉中央中の入学式は九日にある。

 また、人口増に伴い開校した広島市安佐南区の東野小では百九人が新入学。県内ではこの日、公立小三百九十五校と、中学九十六校、高校五十校で半数以上の学校が入学式を開いた。(新山創)

 幼保一体施設も開園 北広島、2人入園

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名前を呼ばれ元気よく返事をして立ち上がる河野小雪ちゃん(手前左端)と東條寛平君(2列目左端)

 廃園した幼稚園に代わって広島県北広島町が新設した「八幡こども園」に六日、二人が入園した。地域住民ら六十人が歓迎し、開園を祝った。

 入園したのは東條寛平君(5)と河野小雪ちゃん(4)。東川邦男園長が「園を守って良い子になってください」と祝福した。二人は名前を呼ばれ「はい」と大きな声で返事。併設する八幡小の児童十一人と元気に合唱した。

 町は昨年末、入園者の減少から町内六幼稚園を三月末で廃園すると決めた。しかし、保育所のない八幡地区では代替案を望む声が強く、町は新たに条例を制定し、開園時間の延長など幼稚園教育に保育機能を併せ持つこども園とした。従来の幼稚園施設をそのまま使っている。

 ゼロ歳児から受け入れる国の「認定こども園」とは異なり、三歳以上が対象。本年度中に三歳になる四人が、新たに入園を予定している。(江川裕介)

(2007.4.7)


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