中国新聞


福山市民病院、婦人科外来を再開
週2日非常勤 来月から育児相談も


 「出産」は休止のまま

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市民病院で、婦人科の再開を知らせる掲示をする職員

 福山市民病院(蔵王町)は二十三日、岡山大の医師派遣中止により休診している産婦人科のうち、婦人科外来部門を二十五日から再開すると発表した。市内で婦人科診療所を開く医師一人が、週二日の非常勤で診察する。出産と出産に伴う救急患者の受け入れは、引き続き休止する。(野崎建一郎)

 福山市水呑町で「おおもとウィメンズクリニック」を開く大本裕之医師(54)が水、金曜の午前、婦人科の診察を担当する。市民病院の産婦人科が一日から休診したことを受け、大本医師が支援を申し出て実現した。市民病院が常勤の産婦人科医師を確保できるまでの勤務を予定する。

 二〇〇六年に市民病院産婦人科を訪れた外来患者は約六千人で、うち半数が婦人科部門だった。浮田実院長は「他診療科からの婦人科疾患の照会に対応できるなど、外部に頼らずに院内でスムーズに医療が施せる」と意義を説明している。

 さらに、市民病院は授乳期の母子を対象に、助産師が育児相談に応じる母乳外来も、五月から再開させる。火、木曜の週二回の診療で、料金は一回当たり千円。予約が必要となる。

 市民病院の産婦人科は現在、岡山大の医師派遣中止で、常勤医師が不在となっている。市は、産婦人科の完全再開に向け、医師確保に向けた情報収集を続けている。

(2007.4.24)


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