中国新聞


全小学校に相談員派遣
東広島市教委 悩みごとに助言


 東広島市教委は近く、市内の全三十七小学校に対し、児童と保護者の悩みごと相談に応じるメンタルアドバイザーの派遣を始める。いじめや不登校が社会問題化する中、気軽に相談できる態勢を整え、学校と連携して悩みの解消に当たる。

 アドバイザーは小、中学校の元教諭ら十三人。現在は中学校に週二回派遣しているが、今後は各小学校に月一、二回のペースで派遣する。

 小学校では一回当たり約二時間、校内の相談室などを使っていじめなどの相談に対して助言をする。不登校児童の家庭を訪問するほか、教員の生徒指導の相談にも乗る。

 市内の小学校が昨年秋に実施したアンケートや面談では、友人関係や学習などで悩みを抱える児童は五百八十一人に上った。市教委は、悩みがいじめや自殺など深刻な事態にならないように、アドバイザーの派遣を決めた。

 市教委青少年育成課は「子どもも保護者も問題を一人で抱え込まず、ちょっとした悩みでも気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。(治徳貴子)

(2007.4.25)


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