中国新聞


読書活動で大臣表彰
玖珂中央小や光市立図書館など5団体


 地域連携や児童書充実

 本年度の読書活動優秀実践校と子どもの読書活動優秀実践図書館・団体に、県内から岩国市の玖珂中央小や光市立図書館など5団体が選ばれ、文部科学大臣表彰を受けた。(円山文雄、香川正宏)

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「朝の読書」で本に向かう玖珂中央小の児童

 玖珂中央小は、保護者や地域の人たちとも連携した多彩な活動が評価された。「本の森」と名付けた学校図書館には、ドーナツ形の手作りベンチなどを置き、開放的な空間にしている。

 「学校中を図書館に」を合言葉に、各教室では授業前の十分間、全児童が本と向かい合う。毎日取り組む「朝の読書」。玄関フロアには段ボールで築いた山小屋風の「おはなしハウス」、廊下にも本棚やベンチを置いた読書コーナーがある。

 校内の読書環境づくりに親や地域の人たちが協力。ボランティアの読書グループが「朝の読書」時間や昼休みに来校し、児童に読み聞かせもしている。松金静枝校長は「全校を挙げた地道な取り組みによって読書を楽しいと感じる児童も増えた」と喜んでいる。

 光市立図書館は、大和分室と合わせた十六万五千六十五冊の蔵書のうち、二割強の三万六千八百八十冊(昨年度末)の児童書を備える。毎月、乳幼児を対象に読み聞かせ会を開き、今年一月からは、障害のある子どもに、県内で二カ所だけという布絵本の貸し出しにも取り組んでいる。

 このほか、山口市の良城小、山陽小野田市の厚狭高、宇部市のはらだ文庫が表彰された。

(2007.5.1)


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