中国新聞


一時預かりや保育所への送迎…
住民同士で子育て支援
広島県海田町 7月から新事業


 広島県海田町は仕事や急用で子どもの一時預かりを希望する家庭の子どもを、地域住民に世話してもらう子育て支援事業を七月から始める。四月から両者を仲介する「町ファミリー・サポート・センター」を設け、子どもを預かる住民を募っている。

 育児支援を受けたい「利用会員」と、自宅で世話をする「提供会員」を、同町南つくも町のひまわりプラザ内にあるセンターに登録。一時預かりや保育所への送迎などのサービス内容と託児時間の希望に合わせてセンターが会員同士を取り持ち、面談をした上でペアをつくる。

 利用会員は、町内に在住しているか勤務しているのが条件。ゼロ歳から小学六年生までの子どもを平日午前七時から午後七時まで預けることがきでる。利用料は一時間当たり七百円。時間外は一時間九百円で時間延長もでき、二人目からは半額となる。

 同プラザの貝原陽子館長(50)は「近所付き合いが薄れ、子どもの世話を相互にみる環境がなくなっている。昔のような助け合いの体制を取り戻すことができれば」と期待している。七月十日午前九時半から、提供会員の講習会を開く。同プラザTel082(824)1225。(久保田剛)

(2007.5.24)


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