中国新聞


県立校、岡山も禁煙
来年度から敷地内全域


 岡山県教委は来年度から、県立学校の敷地内を全面禁煙にする方針を決めた。分煙化を推進してきたが、児童・生徒の健康や教育の観点から敷地内禁煙に転換した。中国地方五県では岡山だけが「全面禁煙」に乗り出していなかった。

 対象は県立の高校や中学、特別支援学校など七十六校。県教委は来年度の全校実施に向け、本年度の早い時期に着手するよう文書で通知した。

 喫煙する教職員には、研修会や専門外来の紹介などで禁煙をサポート。学校を利用する保護者や地元自治会、業者などにも理解を求める。

 県は二〇〇一年度に策定した計画で、一〇年度までに県立学校の完全分煙化実施の目標を設定。昨年度までに全校が達成したが「教育機関としての社会的役割を一層、充実させる必要がある」(県教委福利課)と、全面禁煙に踏み切った。

 県教委の昨年五月の調査では、敷地内全面禁煙の県立学校はゼロ。公立校の教職員の喫煙率は11・4%となっている。

 県立学校の敷地内禁煙は、山口県教委が本年度から全校で実施。広島県教委は〇二年度末から各校に呼び掛けているのをはじめ、島根、鳥取県教委も取り組みを進めている。(加納優)

(2007.5.31)


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