中国新聞


生徒指導 いじめ対策充実
東広島市教委がハンドブック


 東広島市教委は、小学校教諭の生徒指導に役立てるため「生徒指導ハンドブック」の改訂第二版を作製した。社会問題化しているいじめへの対応策を充実させ、パターンに応じた対処法を具体的に分かりやすく示した。

 A4判、六十四ページ。授業中や休憩時間など状況に応じた留意点を詳細に説明している。トラブル発生時の対応では、いじめの四つのケースをあげて手順を例示。「いじめられた児童の保護者から『学校を休ませたい』という連絡があった」時は、「家庭訪問で児童の状況を把握。学校全体で児童を守る姿勢を伝える」「児童が登校した際の対応を全教職員に確認」などとしている。

 六パターンのいじめへの理想的な対応を示す「いじめQ&A」も新設。集団生活のルールを身に付けさせるため、規範意識を育てる章も新たに盛り込んだ。

 市教委は二〇〇五年三月、組織的な生徒指導のためハンドブックを作った。改訂第二版づくりは昨年度から、小学校教諭十二人でつくる委員会が進め、いじめの増加などを受けて対応策を充実させた。市教委は教職員約七百四十人に配布した。

 青少年育成課は「ハンドブックを参考に子どもの心に沿った指導をしてほしい」としている。(治徳貴子)

(2007.6.14)


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