中国新聞


元気に出産 「黒米」どうぞ
広島県海田町の卸販売会社


 町が要請 無償配布

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妊婦に配るパック入り黒米やチラシを前に、子育て支援の構想を練る志真さん(左)と井原さん

 広島県海田町蟹原の米卸販売会社「カツヤ」(勝矢博社長)が五月からミネラル成分が豊富な黒米を妊娠中の女性に無償で配っている。町主催の育児食育教室でもモチ米などを提供。「ささやかでも子育て支援ができれば」と今後も続ける方針だ。

 国内産の黒米二百五十グラム入り一パックを、町保健センターに母子手帳を受け取りにきた女性に配っている。黒米は妊娠中に不足しがちなカルシウムや鉄分が豊富で産後の体力回復にも効果があるという。白米一合につき十―二十グラムを交ぜて炊く。赤ちゃんのおかゆにも使える。

 地域貢献の一環として町の要請を快諾。今後は保育園などでお米を使った料理教室を開くなど食育活動にも力を入れる。担当する販売促進課の井原由美子さん(27)と志真智絵さん(39)は「主食のご飯でしっかり栄養を取ってもらい、元気な赤ちゃんを産んでほしい。お母さんの応援団になりたい」と張り切っている。(久保田剛)

(2007.6.15)


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