中国新聞


教員志願者10年で最少
山口県公立採用試験


 159人予定に対し1601人

 山口県の二〇〇八年度公立学校教員の採用試験で、志願者数は千六百一人となり、この十年で最少となった。三年連続の減少で、県教委は「狭き門と敬遠するケースや、民間の採用増が影響しているのではないか」とみている。

グラフ「公立学校教員の志願者と志願倍率」

 採用予定数は、小、中、高校と特別支援学校を合わせ百五十九人。志願倍率は一〇・一倍で、志願者数と同様、この十年で最も低い。百六十四人を採用した前年度に比べて志願者数は二百人減。倍率も〇・九ポイント低くなった。

 ここ十年の志願倍率は、採用予定数が百人余りだった一九九九〜二〇〇二年度は十七〜十八倍台。〇三年度以降は百五十〜百八十人台の採用予定数に対し、十三倍台に下がった。その後も年々、下降している。志願者は、〇五年度の二千五百一人をピークに三年連続して減少している。

 今回の一次試験は七月二十一〜二十三日。二次試験は八月二十五、二十六日。県教委教職員課は「志願者数は、採用数の増減や、近隣県の試験日程にも左右される。少子化などで採用数が増えないため、見送る人もいるのではないか」と受け止めている。(高橋清子)

(2007.6.28)


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