中国新聞


新米ママ・パパに応援団
広島市、84保育園で無料育児教室


 広島市は今月から、第一子の出産を控えた母親と夫を対象にした無料の「わかばママ・わかばパパ応援教室」を市内の八十四保育園で順次開いている。保育見学、乳児との触れ合いを通し、母親の不安解消や父親の育児参加促進を図る。

 ゼロ歳児が入園している公立七十園、私立十四園で、月二、三回ずつ開講。授乳やおむつ交換の様子を見学したり、手遊びを楽しんだりして、赤ちゃんと実際に接する。保育士が育児のポイントをアドバイスする園もある。

 安定期に入った妊娠六―八カ月の妊婦が対象。各園とも主に、母親対象の教室を月一、二回、平日に開く。父親向けは月一回、土曜日に設定。一回一〜二時間で各三人を受け入れる。園に登録すると、妊娠八カ月を過ぎても育児相談などの支援を受けることができる。

 市は昨年八月以降、南区の十三園で同様の教室を試行。好評だったため拡大を決めた。市児童福祉課は「少子化や核家族化に伴い、乳児と触れ合った経験のない妊婦が増え、子育て不安につながっている」と指摘し、「不安を軽減して児童虐待の未然防止にもつなげたい」としている。同課Tel082(504)2152。(田中美千子)

(2007.7.5)


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