中国新聞


小学校20校で学生が体育指導
9月から 広島県教委


表「体育実技ボランティア」

 児童の体力や運動能力の向上を目指し、広島県教委は九月から、県内の大学生を「体育実技ボランティア」として二十小学校に派遣する。いずれも体育専門の教員がいない学校で、子どもが実技にふれる機会を増やす。

 受け入れ希望の小学校を四月下旬まで公募し、五十八校が応じた。教員の配置状況や地域バランスを考慮し、広島市や福山市、北広島町などの派遣先を選んだ。

 学生ボランティアは、小学校や中学・高校の保健体育の教員を志望する三、四年生の二十人。教員養成課程を持つ広島大(東広島市)、広島文教女子大(広島市安佐北区)、安田女子大(安佐南区)、福山平成大(福山市)の四大学に在学する。

 学生は九〜十一月の七日間、各校を訪問。体育の授業で教員の指示に沿い、短距離やハードル走など陸上、鉄棒や跳び箱など器械運動の二分野で実際に演技を披露したり、技術的な指導をしたりする。県教委は交通費など約六十万円を予算化している。

 県教委によると、県内の小学生は、五十メートル走や立ち幅跳びなどが全国平均を下回る傾向にある。スポーツ振興課は「児童の走力や跳力を高め、教員を志す大学生の育成にもつなげたい」としている。(村田拓也)

(2007.7.7)


子育てのページTOPへ