中国新聞


いじめ対策 ここがポイント
山口県教委がリーフレット 保護者に20万部配布


 いじめの緊急対策として山口県教委は、児童や生徒の保護者向けに、家庭での防止策や対応のポイントを整理したリーフレットを作製した。国公私立のすべての幼稚園と学校が対象で、来月から約二十万部を配布する。

 リーフレットは、子どもがいじめの被害者、加害者、傍観者になった場合に、家庭での見守り方やかかわり方を助言。「気付く」「考える」「寄り添う」「行動する」「つながる」と、キーワードごとにまとめ、子どもが発するサインのチェックや学校や専門機関への相談、話の聴き方など具体的な対応を記している。

 A4判を縦に二つ折りにしたサイズで、八ページ。家の中の目立つ場所につり下げて保存してもらおうと、ひもを付けた。

 県内では二〇〇五年、光市の光高での爆発事件や下関市の女子中学生自殺事件が発生。教訓を生かして学校向けには問題行動等対応マニュアルを作成した。県教委学校安全・体育課は「いじめに直面したとき、どうすればいいかわからないケースがある。子どもを守る意識を高めてもらうきっかけになれば」と説明している。(高橋清子)

(2007.8.29)


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