中国新聞


小中一貫校の校舎完成
「府中学園」 住民らに披露


 府中市が来年度から導入する小中一貫教育のモデル校で、小中一体型の「府中学園」(愛称)の校舎部分が完成した。三十一日、地元住民らを対象に見学会があった。

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完成した「府中学園」の校舎を見学する市議や地元町内会長ら
 同市元町の日本たばこ産業(JT)工場跡地に建設した校舎は連結した四棟構造で、鉄筋三階建て延べ約一万三千五百平方メートル。西棟を中心に仕切りの少ないオープンスペース型の小学校教室、東棟に教科型の中学校教室をそれぞれ配置。北棟には、小中共用の理科室や音楽室を設けた。

 センター棟は一階にセンターホール(小学校体育館)、二階にコンピュータールームを併設した図書室、屋上にプールを整備した。昨年十月に建設を始め、八月上旬に市が業者側から引き渡しを受けた。

 見学会には地元町内会長や市議ら約五十人が参加。設計会社の担当者の説明を受け、約一時間かけて校舎を巡った。元町西町内会の藤田文夫会長(67)は「老朽化した旧校舎は安全面が心配だったので、安心できる」と話していた。

 市はJT跡地に隣接する現府中二中の校舎を近く解体し、中学校体育館やグラウンドを整備する計画。両敷地は連絡橋で結ぶ。工事完了後の来年四月、開校式と一般開放を予定している。(松本恭治)

(2007.9.1)


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