中国新聞


芳井小に明治・共和統合
井原市教委 来春
併設の幼稚園も


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 井原市教委は十日の市議会全員協議会で、児童の減少が続く同市芳井町北部の明治小(二十一人)と共和小(十五人)を来春から休校とし、同町中心部の芳井小(二百二十一人)に統合すると報告した。今月下旬の教育委員会議で正式決定する。

 両校は過疎が進む山間部に位置し、明治小は二〇〇六年度から、共和小は〇五年度から完全複式学級化。今年初め、ともにPTAや自治連合会などが連名で「適正な集団での教育が望ましい」と統合を求める要望書を提出していた。同町内では今春、川相小が芳井小に統合されており、町内の小学校は一校に集約される。

 両校に併設されている共和、明治幼稚園も、芳井幼稚園に統合する。

 芳井小は両校の児童の受け入れに伴い、六学年の学級数が九から十一に増える見通し。市教委は「既存の施設で対応でき、改修は不要」と説明。学級増に必要な教員の配置を県教委に要望する。

 共和小校区からの通学は既存の路線バスを利用し、帰宅はスクールバスを確保する方針。広範囲に児童の自宅がある明治小校区は、往復ともスクールバスで対応する考え。両校の跡地利用法は住民と協議しながら検討する。

 明治小は一九〇八年、明治尋常小学校として設立。児童数は二〇〇三年の四十三人から半減し、一二年には十一人となる見通し。

 共和小は一八七三年、吉祥寺内の啓蒙所「聖園小学校」として創立し、一九九八年に閉校した三原小を統合した。児童数は二〇〇三年の二十五人に比べ十人減った。(小畑浩)

(2007.9.11)


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